今日のボストンバッグみたいにさ。
大切に、もしかしたら楽しんで、未来の光太の為に食事を作ってたんじゃないかな。
「すごいよね」
光太は返事をしなかったけど。
黙ってボストンバッグをじっと見ていた。
愛されてるねって言わなくても。
光太はもうそれを感じてる。
親にはきっと、いくつになっても敵わない。
そういうものなんだろうな。
でも子どもにはそういうのがわからない。
私は早くに気付けて、気付けるようになって、そこだけは、良かったなって思う。
悪い事ばかりじゃなかった……。
空の上から、私もお母さんたちに感謝した。


