ようやくバッグの中身をチェックし始めた光太に笑った。
着替えに防寒具にお小遣いも入ってるはずだよ。
おばさん、準備するのはりきってたなあ。
「親ってさ、すごいよね」
「なにがぁ?」
「器がちがうっていうか。
私たちが思ってるより、親ってずっと、私たちのこと考えてくれてるんだなって」
そう思うようになったのは、少し前から。
それより以前は、光太ほどじゃないにしろ私にも反抗期みたいなものがあって。
親の干渉が鬱陶しかったりもした。
でもいまは、ただただ尊敬してる。
それは感謝とイコールだった。
「そうかなあ~。うるせーし、しつこいし、喋りたくねーって毎日思うけど?」
「あー。親不孝者だ」
「だってさあ。部屋片付けろってほんとうるせーもん。ちょっと散らかってるだけなのにさ。
そんで片付けなかったら部屋勝手に入ってくるし。まじうぜー」


