「大丈夫だよ。心配しないで?」
もちろんお母さんたちには話してある。
前から相談してたことだった。
光太とふたりで旅行がしたい。
その願いを口にするのは、本当に勇気がいった。
私がこんな状態じゃ、心配かけるだろうし。
しかも相手が彼氏なんて、きっと反対されると思ったから。
でも。
お母さんは反対しなかった。
「綾が行きたいのなら、好きになさい」
前にも同じようなことを言われたのを思い出した。
もうちょっと近場じゃだめなのかって言われたけど、ここが良かったんだ。
光太に大切にしてもらえる思い出を作る為に、私はわがままを言った。
「まじで!? 親公認とか、それはそれでプレッシャーなんですけど!」
「あはは」
「しかも、あ~。俺親になんて言おう」


