「どうかしたんすか?」
「んー……由本くん」
「はい?」
「無理を承知でお願いっ!
日曜日の練習、光太を休みにしてくれないかな?」
由本くんは面食らったような顔で固まった。
うう……わかってるよ。
ありえないお願いだってことはわかってるんだよ。
予選前に休むとかふざけてるのかって言われてもしょうがないし、そもそも光太は中途入部で簡単に練習を休める立場じゃないってこともわかってる。
わかってるけど、どうしても。
どうしても、この日だけは。
「あ。そうか、この日って……」
「……だめかな。
光太にだけ練習休みだってことにしてくれたら……」
「う……。いや、でも。
いまけっこう部員の士気も上がってて、大事な時期だし……」
「もちろんわかってるんだけど、そこをなんとか!
お願いしますっ!」


