「でも、綾センパイにしたことは別だ。
ちゃんと謝ってほしい」
私の手を強く握り返して、光太は言った。
その時はじめてわかった。
探してた答え。
ずっとずっと、正解が見つからずに間違ってばかりいたけど。
やっとわかったよ。
私は闘うべきだった。
でも、ひとりじゃだめだったんだ。
光太とふたりで、相談し合って、気持ちを確かめ合って、力を合わせて闘うべきだったんだね……。
そっか……そうだったんだ……。
「謝らない」
俯いたまま、富田さんはかすれ声で答えた。
「じゃあまたセンパイに同じようなことやる気かよ!?
だったらもう、学校に言うか、警察にでも通報するしかねーだろうが!」
「好きにしたら!? 学校でも警察でも親でも、勝手にチクればいいでしょ!!」
こんな風になってまで、彼女がいまだにしがみついているものは、なんなんだろう。


