中学の時のことを思いだしたのか。
光太の大きな背中が、震えてる。
大きいのに、小さくなってく。
優しいから。
光太は優しいから、人より少し、傷つきやすいんだよね。
知ってるよ。
そういう光太の優しさが、私は好きだから。
「光太」
震える背中に、そっと手をそえた。
光太が真っ赤にした目を後ろに向けてくる。
相変わらず泣き虫だね。
大好きだよ。
光太の手を握って微笑む。
大丈夫だよって。
浮かびかけていた涙をぬぐって、光太はうなずいた。
「……ほんとは、俺は富田を責められる立場じゃないんだよな。
お前の気持ち知ってて、これまでちゃんと突き放さなかった。騙すみたいなことされても、俺に文句は言えないよ。
……悪かった。ごめん」
光太の真っ直ぐな声にも、富田さんは頑なに俯けた顔を上げない。
それでも届いてるはず。
光太の気持ちは。


