何でその子に触って……あれ?
触ってるっていうか、なんか……引きずってる?
光太は富山さんを引きずるようにしてこっちに向かっていた。
その後ろには、いつも光太を取り巻いている女の子たちもいる。
「綾センパイ! 話し、いい!?」
「い、いいけど。どうして……」
光太は乱暴に、富田さんを私の前に突き出した。
「センパイのこと監禁したの、富田なんだろ!?」
「え……」
「だからやってないって言ってんじゃん!
何なの!? やめてよ恥ずかしい!!」
抵抗する富田さんを、他の子たちがオロオロ見ていて。
そして野次馬もあっという間に増えて私たちを囲むように廊下に丸い空間ができていた。


