「砂月」
「あ、はいっ」
「大丈夫か?」
担任が、心配と励ましを同じ割合で混ぜたような目をして見てくるから。
少しくすぐったく思いながら、私は微笑み、うなずいた。
「大丈夫です」
忍くんと職員室をあとにして、廊下を歩く。
昼休みに入っているから廊下には生徒がけっこういて。
背が高くてかっこいい、私服の忍くんはとても目立ってる。
あの人だれー?
かっこいい!
とかあちこちから女子の声が聴こえてくるし。
さすが忍くん。
忍くんが将来学校の先生とかになったら、大変だろうなあ。
「教室まで送る」
「ええっ? いいよそこまでしてくれなくて。
っていうかいやだよ。忍くんめちゃくちゃ目立つんだもん」


