「もう7時だ」
前に監禁されてから、腕時計は必ずつけるようにしてある。
時計の針は7時過ぎを示していた。
バスケ部の練習が終わって片付けをして、体育館そばの部室で着替えたあと、光太は出てくる。
「ここから……第2体育館見えるかな」
資料棚の隙間にあった脚立を見つけて引っぱり出した。
脚立を立てて、おそるおそるのぼる。
落ちてまた内出血が増えたら、もう目も当てられない。
「よいしょっと」
3段ほどのぼって、窓枠に手をかけのぞきこむ。
右側に第2体育館が見えてほっとした。
運動部の部員がパラパラと帰って行く姿が見える。
やがて鹿島くんが出てきたのがわかった。


