「……あ! 私のバッグ!」
よく見ると、月明かりに照らされた床に私の鞄と荷物が散らばっていた。
よかった!
バッグにスマホがあるから、それで光太に連絡すれば、すぐ助けてくれるじゃん。
「って……あれ? スマホが……」
ない?
ない。ないないない。
どうして? 確かにバッグの内側のポケットに……。
「もしかしてさっきの」
何かを投げ捨てる音。
あれって私のスマホをゴミ箱か何かに捨てたんじゃないの?
「うそでしょ……」
どれだけ徹底してるの?
スマホ捨てたり、私の行動を知ってたり。
図書委員だって丸めこんでるんじゃないのかな。
だってこの図書館を閉めるのは、いつも図書委員がやっていたはずだから。


