それからすごく集中していたみたいで。
気付いた時にはもう閉館時間5分前になっていた。
「うわ。誰もいないし」
周りを見れば、他の生徒はみんな帰ったあとで私が最後だったみたい。
バスケ部ももう終わるし、体育館に迎えに行かなきゃ。
読み終わった本にブックマーカーを挟んで席を立つ。
本を鞄にしまおうとした時だった。
視界が突然真っ暗になったのは。
「きゃああっ!? 何!?」
何かかぶせられた!?
慌ててそれを取ろうとしたら、今度は両手をつかまれた。
なに!? なにが起こってるの!?
「やめて! 放してっ!」


