読みかけの単行本を開く。
お気に入りのブックマーカーを、天井の蛍光灯に向かって掲げてみた。
小鳥とキラキラ光る青い石のチャームが揺れる。
これは中学3年の時、光太が誕生日プレゼントでくれたブックマーカーだ。
アンティーク調で、可愛くて、何よりうれしいプレゼントだったから、あれからずっと愛用してるんだよね。
光太……覚えてるかな。
これくれた時、真っ赤な顔で、でも不安そうに瞳を揺らしてた。
私が受け取らないんじゃないかって、思ってたみたい。
そんなはずないのに、ばかだなぁ。
そっとブックマーカーを机に置いて、文字に目を落とした。


