残念ながら、私にはそういうものは持てなかったけど。
でもその分、光太を全力で大切にしたいんだ。
教室に戻る前にと女子トイレに寄った。
ドアを開けて中に入った瞬間、背中からドンと突き飛ばされて、危うく転びそうになった。
「な……っ!?」
いきなり何!?
振り返るとそこにいたのは、可愛い顔を歪ませてこっちを睨みつけている富田さんだった。
「あんたのせいで……っ!!」
ドンっとまた、富田さんに肩を突き飛ばされてよろめく。
「あんたのせいで、光太くんが変わっちゃったじゃん!!」
ドンドンドン!
連続で突き飛ばされて、トイレの奥の窓際に追い詰められた。
目が血走ってる……っ。


