「鹿島の笑顔が黒い……」
「砂月さん多分頼む相手まちがってるよ……」
「え? なに?」
田代くんたちの言う意味がわからなかったけど、皆小刻みに首を振るだけで教えてくれなかった。
田代くんたちとはそこで別れて、鹿島くんと教室へ戻ると、私のクラスの前に光太が立っていた。
「光太? どうしたの?」
「あ、センパイ! 俺、部活あるから帰り綾センパイのこと送れないって言うの忘れてて」
「そんなのいいのに」
「だってセンパイ病みあがりじゃん。家の人迎えに来てくれたりする?」
心配そうにされると、悪い気はしない。
バスケを始めても、こうして私のことを気にかけてくれるのがうれしい。


