「それなんだけどさ。田代に砂月さんと俺を同じ部屋に閉じこめようって言ってきた女子がいるんだって」
「え。ほんと?」
「ああ。砂月さんを閉じこめるから、そこに鹿島を連れて行けって。
鹿島に直接砂月さんへの復讐をさせてやろうって」
復讐。
その物騒な響きに、ぞわりとした。
「俺はそんなこと考えてないし、お前らに砂月さんへの恨み事なんて言ったこともなかったはずだけど?」
「でもその女子がさ、言うんだよ。
最初から砂月さんは鹿島に彼氏のことは秘密にして二股かけるつもりだったとか。バスケ部エースの鹿島を手玉にとって、優越感に浸りたかっただけだとか。
裏で鹿島のこと大した奴じゃないとかボロクソに言ってるって……」
「い、言ってないよ? 私そんなこと言ったことないからね?」


