バスケを辞める辛さを知って、そしてバスケの面白さを再確認したいま。 ブレずに真っ直ぐ、進んで行けるはずだから。 「好きだよ、光太」 「……多分、俺の方が好きだよ」 「それはどうかなぁ」 「いやいや。なんでそこで張り合うかな?」 笑い合って、そのまま。 自然に顔を近づけ合って。 キスをした。 音もなく、血液の落ちる白い部屋で交わした久しぶりのキスは、 切なくて優しい、涙に似た味がした。