「……光太は光太の、やりたいことがやれる場所を目指すべきだよ」
これが正解。
だから光太、そんな不満そうな顔しないで。
「なんでそんなこと言うわけ? 綾センパイは俺と一緒にいたくないの?」
またそういうこと言う。
そんなわけないじゃん。
一緒にいたくないわけない。
できることなら、光太とずっと一緒にいたいよ。
光太のことが好きだから。
でもね、
「光太」
針の刺さった重たい左腕を持ちあげて、私の右手を放さない光太の手に、手を重ねた。
「今日のバスケをしてる光太……かっこよかった」
「センパイ……」
「ほんとにほんとに、かっこよかった」


