そして力強く、リングにダンクした。


揺れるリングを放し、光太が着地する。

静まり返った体育館が、その直後、大歓声に包まれた。



「綾! 綾! 光太くんすごいっ」



興奮するみちるに肩を揺すられたけど、何も言えなかった。


涙が止まらない。


光太、光太……っ!



敵チームなのに、由本くんが満面の笑みで光太に飛びついて、光太の髪をぐしゃぐしゃかき混ぜている。


光太も笑ってた。

由本くんと、笑い合っていた。


昔みたいに。



よかった……。


すごいよ、光太。

ほんとにすごい。