僕らの明日の話をしよう


ハーフコートで、2試合ずつやっているみたい。

いまはコートに人がいないみたいだけど……。



「もう始まるね。急ごっか」


「うん」



応援の生徒の間を通って、緑のネットの奥に行くと。

光太がバッシュの紐を調節している姿が目に映った。



綺麗な、白のバッシュ。

公園で見たやつだ。


新しく買ったんだね。

中学の時のは、さすがにもう履けないもんね。


ああ、だめだなぁ。

もう泣きそう。


試合は始まってもないのに……。



涙がこぼれる前にぬぐった時、視界の端でこっちを睨みつけるあの子の姿が映った。

光太のクラスの、富田さんだ。


まさか……。


私を閉じこめたの、彼女じゃないよね?

さすがにそれはない、よね。