やっぱり、ありがとうだよ、鹿島くん。
ひどい奴だった私に、優しくしてくれてありがとう。
助けてくれてありがとう。
「綾。いったいなにがあったの?
顔色悪くない? ふらつくの?」
「うん……貧血みたい」
「保健室に……」
「あとで行くから。光太の試合がみたいの」
みちるはため息をついて、私の身体を支えてくれた。
「もう……しょうがないなぁ。具合悪くなったら言うんだよ?」
「ありがと、みちる……」
体育館に入ると、そこはたくさんの生徒で溢れていた。
手前はバレーボールの試合中。
ネットで仕切られた奥がバスケットだ。


