「いま何時だ?」
「10時半っすね!」
「急ぐぞ。あ、お前ら。サッカー部の田代わかるか?
探して俺に連絡くれ。このあと俺もスマホ取りに行くから」
「サッカー部のエースだった人っすよね? わかりました!」
鹿島くんに言われて、他にいたバスケ部男子ふたりが廊下を全速力で駆けていった。
さすが運動部、足が速い。
感心してる場合じゃないんだけど、頭が上手く働かなくて。
鹿島くんに誘導されながら、なんとか体育館に向かい始めた。
「ほんとにごめんな、砂月さん。
あいつらにはあとで、ちゃんと謝りに行かせるから」
「あの……でも、私のこと閉じこめたのは、たぶん女子だったよ……?」
「女子? ……他にもいんのかな。それも聞き出しとくよ」


