「くっそ! 固いな!」
「か、鹿島くん。ケガする……」
「だって、よくわかんないけど。砂月さんは、どうしても行かなきゃなんないんだろ?」
こんなんじゃ謝罪にもなんないけど。
そう呟いてまた、鹿島くんはドアを蹴った。
どうしてそんな……。
私、彼にひどいことをしたのに。
最低なことをして、それに気付きもしなかったのに。
涙が止まらない。
推薦も決まってるのに、こんなことしてたら、鹿島くんがケガしちゃうかもしれない。
だから、もういいって。
良くないけど、でももういいよって、言おうとした時だ。
「誰かいんのか!?」


