「あれ? 綾センパイ?」
ぼうっと突っ立っていた私に気付いて、光太が立ち上がる。
離れた手に、隣りにいたショートボブの子が不満そうな顔をして、私を睨んだ。
光太はそれにまったく気付いてない。
「講習終わったんだ? じゃ、帰ろ」
「えー! 光太くん帰っちゃうのー?」
「おー。また明日な」
「まだいいじゃん! っていうかうちらと帰ろうよー」
「悪いけど、今日は綾センパイと帰る約束してるからさ」
そう言って光太が肩にかけたバッグを、
あのショートボブの子がつかんで引きとめた。
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