喉が潰れてもいい。
誰かに届いてくれればいい。
それだけ願って叫び続けた。
悪いと思いつつも、ドアを蹴ったり体当たりもした。
でも私の肩や腕に内出血が増えただけで、扉はびくともしない。
こんな扉一枚、私には壊せないのかって絶望する。
「はぁ、はぁ……光太」
閉じこめられて何分経ったかわからない。
視界に白いモヤがかかり始めた。
身体が重く感じる。
貧血だ……激しく動き過ぎた。
資料棚に身体を預けて、ずるずると座り込む。
「こんなことしてる、場合じゃないのに……」
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