あの1年生の子が嘘をついてた?
それともあの子に伝言を頼んだのが、光太じゃなかったってこと?
ぐるぐる考えながらも、なんとか扉を開けようとノブをガチャガチャ回して叫び続けた。
壁の高いところにある窓も開かないか試してみたけどだめ。
教室じゃなく、廊下に直接繋がる扉の方も鍵がかかっていた。
「うそでしょ……っ」
これじゃ誰かが教科棟まで来て、私の声に気付いてくれないと、ここから出られない。
「いま何時……?」
保健室を出た時は何時だった?
スマホも時計も、体育祭だから鞄に入れっぱなしだからわかんない。
準備室には時計もないし……。


