社会科教室なんて、今日は鍵閉まってるんじゃないのかな……。
そう思いつつ向かえば、そこの扉は開いていた。
「光太? いる?」
古い机の並んだ教室を見回したけど、光太の姿はない。
まだ来てないのかな……。
「あれ。準備室?」
教室の奥。準備室に繋がる扉が少し開いていたから、一応中をのぞいてみた。
「光太? いないの?」
窓が小さくて薄暗い準備室は、資料で溢れているだけで、光太の姿はない。
やっぱりまだ来てないのかな。
戻ろうとした時、背後でドアの閉まる音がした。
「え?」
続いて、カチャリ。鍵のかかる音。


