僕らの明日の話をしよう


「ボールがちょっとぶつかっただけだよ。
由本くんは出来たら救護テントに行って、養護教諭呼んできてあげて」


「了解っす」


「ありがと。あとで試合、観に行くからね」


「でも光太の応援するんすよね?」


「当たり前じゃん! ……楽しんでね、由本くん」


「はい!」



嬉しそうに笑って、由本くんは廊下を駆けていった。


この体育祭で、また光太が変わる予感がする。

もちろん良い方向に。


そうであってほしい。



渡り廊下を通って、教科棟に向かった。

体育祭ではこっちの棟は使わないから、しんと静まり返っている。