「俺らは皆、先輩らが引退すれば、元通りになると思ってたんす。でも実際はそうじゃなかった。
俺らがいちばん上に立っても、部の雰囲気は悪いままで」
全然楽しくなかった。
そう呟く由本くんに、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
わかってたことだけど、改めて聞かされると……つらい。
つらいなんて言う資格、私にはないけれど。
「それで俺、どうしたら良いかって考えて。
光太に言っちゃったんす。お前がひとこと謝ればいいって。
理由はどうあれ、お前が投げた石のせいで俺らの関係が歪んだんだからけじめつけるべきだって」
話しながらどんどん、どんどん由本くんの顔が沈んでいく。
後悔してるって、全身で表していた。


