「あのさ……。光太が、由本くんに裏切られたようなこと言ってたんだけど。何があったの?」
「裏切った……か。やっぱまだ怒ってんだなぁ、あいつ」
自嘲するように笑って、由本くんは俯いた。
聞いちゃいけないことだったのかもしれないけど。
私の知らなかった光太の中学3年生の頃を、いちばん近い場所にいただろう彼に、聞いておきたかった。
「あの事件のあと……ずっとバスケ部はギスギスしてました。先輩らは俺ら下の奴らに当たりまくるし。
光太はその中でも集中砲火浴びてた感じで。
でも、あいつは耐えてました」
「……うん」


