「ソフトやってて、ボールが当たったの。
見てた光太に無理やり連れてこられただけだから、大したことないよ」
「そうだったんすか。
……ここ涼しいから、俺もちょっと休んで行っていいっすか」
「どうぞ。って、私の部屋じゃないけど」
由本くんは笑いながら丸い診察イスに座った。
そのまま黙ってしまったから、部屋がまた静かになる。
何か話したいことがあるのかなって思ったんだけどなあ。
そして由本くんが私に話すことなんて、あいつのことしかない。
「……そういえばね。今朝、光太に10時半に第一体育館に来てって言われたの」
「え……。光太が?」


