「うわあ……光太くんやるね!
よし、そのままお姫様を保健室にお連れして!」
「ラジャ!」
ラジャじゃない!
みちるまで何言ってるの!?
ちょっとデッドボールもらっただけなのに、ふたりとも大げさだよ。
「光太、目立ってて恥ずかしいから降ろしてよっ」
「はいはい。お姫様は大人しくしててくださいね~」
「もう! 話しを聞いて!」
これ絶対に忍くんのこと意識してる。
あの時お姫様抱っこされたの、まだ根に持ってるんだ……。
恥ずかしくて光太のジャージで顔を隠す。
ちらりと周りをうかがえば、悔しそうに唇を噛むピッチャーの姿があった。


