嫌な予感がしたけど、彼女が降り被ったから慌てて構えて、そして。
次の瞬間にはふとももに激痛が走っていた。
「い……っ!?」
思わずバットを放ってうずくまる。
一瞬何が起きたかわからなかった。
左脚が痺れたみたいに痛い。
熱くて、痛くて、生理的な涙が滲む。
「大丈夫!?」
「綾!!」
「砂月さん!」
周りが慌てる声がして、顔を上げたら。
マウンドに立つ彼女と目が合った。
彼女は間違いなく笑っていて。
やっぱりわざとか……。
「綾! 大丈夫!?」
「みちる……。うん、大丈夫」
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