また彼女が降り被る。 いまだ! 思いきり振ったバットが球をかすめた。 「あー! 惜しい! 綾センパイ惜しいよ! 超惜しいよドンマーイ!!」 光太うるさい。 でも、うん。惜しかった。 かすったよね。 もう1回。 同じ感じでいけば……。 そこから3回、私はボールをかすめて。 目が慣れてきたから、次こそはいけるんじゃないかって。 次は絶対当てよう。 そんな気持ちでピッチャーを見たら。 富田さんが、にやりと笑った気がした。