中学の時の光太はいつも真っ直ぐで、全力で、キラキラしてた。

そしてとても、楽しそうだったんだよ。


それを思い出して。



「……綾センパイ。今日さ、10時半に第1体育館来て」


「10時……。私、ソフトボール第一試合なんだけど、それ勝ったら次の試合何時になるのかちょっとわかんないよ」


「絶対来て! お願い!」



パンッと両手を合わせて頭を下げる光太。

見られてないのを良いことに、私は目の端にじわりと浮かんだ涙をぬぐった。


光太、私に見せてくれるんだね。

ありがとう……。



「わかった。絶対行く」


「ほんと!? よし!」