「あは、ごめん! だって光太がバカなこと言うから。

幻滅なんてするわけないよ。
するならもう、髪染めたり女の子と遊びまくったり学校さぼったりしてる時点でとっくにしてるって」


「ひでぇやセンパイ」


「でも、光太が必死で全力だしてがんばるなら、幻滅したりしない。
上手くいかなかったとしても、それって全然かっこ悪いことじゃないもん」


「なんでだよ。かっこ悪いだろ……」


「かっこいいよ。
全力出さないで手抜いてへらへら笑ってる方が、ずっとかっこ悪いと思う」



上手になんて出来なくてもいい。

ただ、真っ直ぐに、がんばってる光太が私は見たい。