「ムリに決まってるじゃないっすか」
「そうだよね……ごめん」
「あ、そういう意味じゃなくて。
俺は砂月先輩のことも、光太のことも、恨んでるわけじゃないっす」
え……そうなの?
でも、じゃあどうして光太と……。
「あいつが一方的に俺のこと避けてるんすよ。
まあ俺も……罪悪感っつーか、負い目みたいなものがあるから」
「負い目……?」
「でもちょっとは怒ってますけどね!
だから俺、待ってるんす」
少し寂しそうに笑って、由本くんは体育館の方を見た。
待ってるって……体育館に、バスケのコートに、
光太が戻ってくるのを待ってるってこと?


