「……言うね、由本くん」
「あ。すんません!」
慌てたように頭を下げる由本くん。
悪気がないのはわかってるから、笑った。
「そういえば……。鹿島くん、部活出てる?」
「主将っすか?」
「ふふ。いまの主将は由本くんでしょ?」
「あ、そっか。鹿島先輩は引退してからたまーに顔出してましたけど。
最近そういえば来ないな……」
聞いて後悔した。
私はやっぱり、余計なことを彼に言ってしまったのかもしれない。
私なんかに「部活に行った方が良い」って言われたら、逆に行きたくなくなるのも当たり前だ。
また間違えたのか……。


