「なんで綾センパイうれしそう?」


「ん? ふふ。内緒」



今日も光太は香水じゃなくて、石鹸の良い匂いをさせているし。

規則正しい生活をしてるからか、目はいきいきと輝いているし。


それだけでなんかもう、幸せだなって思うんだよ。



「そういえば、ちゃんと朝ご飯食べてきてる?」


「食ってるよ~。センパイのおかげで朝腹減るようになったし」


「あと、おばさんのご飯が美味しいんでしょ」


「まあそりゃ……まずくはないけど。
いつも作り過ぎなんだよなぁ」


「あはは。それってすごく贅沢だよ、光太」