忍くん、大人げない。
光太も噛みつきすぎだ。
「ちょ、ちょっと、ふたりとも!
こんなとこでケンカとかやめてよ?」
私が言っても睨み合いをやめないふたり。
一色即発な雰囲気に、周りの女の子たちも恐くなったのか離れていく。
本気で殴り合いが始まったらどうしようって不安になった時、入口から忍くんを呼ぶ声が響いた。
「砂月! ミーティング始まるぞ!」
「……おー! すぐ行く!」
よかった……ケンカにはならなそう。
ひとりでほっとしてたら、また忍くんの大きな手が頭を撫でてきた。
忍くん……また子ども扱いしてる。


