落ち着いて、深呼吸。
「光太」
「なに?」
「また明日ね?」
「え……」
口角に気合いを入れて、はい笑顔。
そっと光太の手を外して歩き出す。
ムカムカする。
映画の約束なら私とすればいいのに!
受験生だからって遊びに誘ってこないのは、光太なりの気遣いなのかもしれないけど……。
ズレてるんだよ、光太は。
ばかだから。
投げやりになったわけじゃない。
ただ、いまは見ているものが以前とちがうだけ。
でも、早く明日にならないかな。
まだ朝なのに、そんな風に思う自分が滑稽で、ちょっと笑えた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…