軽い調子で彼は言うけど、
あんな風に釣り合ってないって言われたら言いにくいし……。
なんていうのは、ただの言いわけだ。
「ええと……ごめん、ね?」
「ほんとにね。
おかげで俺、砂月さんのことわりと本気になってたのに」
くだらねぇ。
吐き捨てるように言って、鹿島くんが背を向ける。
彼が歩き出してようやく気付いた。
彼が怒ってる理由に。
私は優等生とか言われてるかもしれないけど、
実際は真面目なだけで、周りの人の気持ちを察する事もできない、
どうしようもなく間抜けな人間だ。
光太のこと言えない。
私、最低なことしてた。


