「もう気づいてんだろ?」


「ごめん、まだ…
あの日の口約束が思い出せないの」


「美莉亜は鈍感だなぁー
じゃあ率直に言うけど俺はあの日、美莉亜にこう言ったんだ!
次再会出来た時は、君をもらうからって!」


「そそそ、そんなー」


「約束は約束だ!
ちゃんと守ってもらうから」


「でも、私のことこれっぽっちも好きじゃないって…」


「あぁ~役者みたいになりきるの疲れた!


俺は、美莉亜が好きだ

好きだよ、美莉亜」


「私は悠真のこと、まだ好きにはなれない」


「そんなの分かってる!
ゆっくりでいいから、俺のこともちゃんと見て?」


「うん!もちろん!」


私が頷くと、いきなり悠真の方から顔を近付けてきた。

″ちゃんと見て″って、そういうことだったんだ。


顔近すぎるよ・・・


私のことをどこまでもドキドキさせて、意地悪するんだから。