好きとスキが重なった日

「あら、誰かいるの?
もしかして、泥棒!?」


トイレを流す音に驚いたお母さんが、急に甲高い怯えた声を出しながら、近くにあったお玉を手に取った。

え?もしかしてそれで対等しようとしてる…?



「お母さん!言ってなかったけど、今日、友達連れて来てるの!
それに、もし泥棒だったら…呑気にトイレなんかしないでしょ?

すぐ見つかっちゃうじゃん!指紋とかで・・・」


「それじゃあ、お腹が痛かったらどうするの?」


「じゃあその日は泥棒しないで、違う日に持ち越すとか!」


「それもそうねー
ごめんね、美莉亜
友達を泥棒扱いしちゃって…

ウフフ」


自分の言ったことがおかしくて、思い出し笑いをするお母さん。

しかもお玉持ったままで危ない。


お母さんに泥棒扱いされてることを、藤木くんが聞いていたらどうしよう・・・



そう思っているのもつかの間、藤木くんが私の背後にこっそり現れた。


背筋が凍るようにぞわっとする。

鳥肌が止まらないよー・・・