私は信号が変わり始めているのにも関わらず、少し小走りで歩道を渡っていたら…


突如大きな声が耳に響き渡った。



″危ないっ!!″


私は何かあったのかと思い、左右を見渡すがそれらしきものがない。


もしかして、後ろ…?

私は恐る恐る後ろを振り返ると、杖をコツコツとついているおばあちゃんがいた。



ブーーーッ ブッブーーー ブッブーーー


とクラクションが鳴り響いてる。





このままだとおばあちゃんが危ない。


私、おばあちゃんのことおんぶ出来ないよ…



そんな後先知らないことを考えていたら、前方から猛スピードで走ってくる人がいた。





一段と光輝くオーラが全身を覆っていて


目に浴びる度に、眩しくて、思わず目を細めてしまったけど…






その人が悠真であることには違いなかった。