あともう少しでプリントがなくなるという時だった。 「うわ、ごめん!寝てた」 そんな声と共にガタンと椅子が倒れる音がした。 その音にビックリして体がビクッと反応する。 苦手意識があるせいか、余計に過剰になっている。 「あ、もうすぐ終わるから」 そう言った後、またプリントに視線を移した。 「マジ?ごめん」 「ううん、神崎君がほとんどやってくれたから」 これならなんとか今日か明日のお昼までには終わりそう。