「あ、親友の瑠璃だよ」 瑠璃の手を引っ張って中に入った。 シロー君はペコッと頭を下げて“どうも、莉乃がいつもお世話になってます”なんて言ってくれちゃった。 「いえいえ、こちらこそ」 瑠璃もにっこり微笑んでいた。 「ちょっと!二人して私のことをそんな風に言わないでよ」 お、お世話されてないもん。 「はは、ごめん」 「もー!ごめんなんて思ってないでしょ?」 シロー君に向かって唇を尖らせる。 いつもそうなんだから。