「早く帰りたいんじゃなかった?」 先生は不思議そうに私の目を見つめた。 全てを見透かすようなその瞳。 だけど、優しい眼差し。 「仲良くなった人がいて……離れちゃうのは寂しいなって思っただけです」 だからつい本音がもれちゃう。 「そっかそっか。結城君と離れるのは寂しいか」 「えっ!?」 ど、どうしてそれを!? 「この前2階のテラスにいたでしょ?見かけたんだよ、たまたまね」 そう言われて、サーッと血の気が引いていった。