辛い治療のはずなのに、それをすることを選んだシロー君。 そうしなきゃ生きられないから仕方なく選んだんだとしても、私には“生きようと頑張っている”としか思えなかった。 だって そういうことでしょ? 「周りが言うからしてるだけで、そこに俺の意思はないよ」 「でもっ、逃げ出せたはずでしょ?そうしなかったのはシロー君の意思だよ」 「ただ……臆病なだけだって。莉乃にはわかんないよ、俺の気持ちなんて」 フッと笑ったシロー君の瞳は、ビックリするくらい冷たいものだった。