俺様王子と2℃の恋

 泣いて、笑いあって。
 そしてまたくだらないことを言って、もっと笑う。

「じゃあ仮に、あの時なんて言って私を誘惑してくれたんですか?」

「恋人ごっこしない?の代わりかぁ……例えば、今日は暇?とか」

「え〜軽いなぁ」

「ジュースやご飯で済まそうとしたお前に言われたくねーな」

「……そうでした」

 二人で笑顔を見せ合う――
 たったこれだけのことなのに、私の胸には溢れかえった“幸せ”で満ちていた。