「失礼しましたー」

 無事、職員室へ課題を提出した私はその場を後にしようとした……けど。

「王子ー、これからどこに行くの?」

「良ければどっか寄って行かないー?」


「用意あるんで結構です」

「……」

 何のタイミングか、朝とは違う女子に囲まれた王宮さんがそこにいた。

「あ」

「ど、どうもです」

 すごい勢いで王宮さんは私を見つける。
 そして迷いなど一切みせずに、私の腕を引っ張った。